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Camartina 2004 Querciabella [毒味または晩酌]

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Camartina 2004 Querciabella
カマルティーナ 2004 クエルチャベッラ

お馴染みのクエルチャベッラらしいモノトーンのセンスのあるラベルデザイン。ラベルに向かって左下に1984年-2004年で30周年みたいなマークがついてますね。さすがにトップキュベらしいヘヴィボトル、ネック部分が長いなあと思ったら、なかなかの質のコルクは5,5cmでした。最近は5,5cmはあまり見かけませんので、ついつい折りそうになっちゃいそうなので要注意です。グラスはザルトのボルドー型、表記のアルコール度数は14度となります。なお、瓶底の凹みには結晶連鎖系の澱がありますが、細かな澱でもないしモヤりもしませんので良い状態ですね。コルクも5,5cmですが染みてるのは尻から1cm未満というところか。暗く深い赤、エッジに紫は見えませんね。香りはやはりカベルネが支配的で、カベルネ特有のシダー、ベリー、カシスの果実香がありますが、決してボルドーや、新世界のカベルネほどではないのは、ヴァニラを感じつつも、樽香は穏やかで、ヴァニラの甘味はドギツクないからかもしれません。もちろん、30%のサンジョヴェーゼがあるからですが、やっぱりイタリアワインらしいですよね。フェルシナのマエストロ・ラロはカベルネ100%でしたが、あれも、あくまでもイタリアワインらしいカベルネだったなあ(遠い目)。
口に含みますと、グラスからの香りから熟成のニュアンスはありませんでしたが、含み香も「熟れ」は感じますが「熟成香」的なものはほとんど感じれません(微か)。現行比干支一周ですが、さすがにカベルネ主体となると長熟であるのも実感できます。果実味にもカベルネらしさが支配的ですが、渋味を軸とした構成にも感じますが、そこはやっぱり酸味もまだクッキリとした部分があるんですよね。それぞれの角は取れてきていますが、完全にはまだ取れてない、まだまだピークへの上り坂の途中。六合目ぐらいでしょうか。とはいえ、もちろん、歯茎にシミるようなガシガシとした渋味ではありませんし、香味ともに閉じ感もなく今飲んで美味しい状態ですよ。
果実の密度は十分で深さがありますね。決して重々しいわけではありませんが、十分なフルボディで余韻も長い。旨味も若い時の旨味のみならず、熟れらしい旨味がありますね。甘味もありますが、渋味に苦味もあり、派手ではありません。さすがに一杯目から美味しい状態。
セパージュ比率も違いますので一概に比較はできませんが、1997年のマエストロ・ラロも決して熟成感は感じませんでしたが、2004年のカマルティーナはきっと現行よりも12年を感じるかもしれませんが、1997年のマエストロ・ラロと比較すれば、まだ若さがありますね。そこは渋味や酸味の熟れのまだ先のある感じもそうだし、もっと艶っぽくなるのだろうと思います。とはいえ、前述しましたが、今飲んでも十分に現行と比較すれば十分に熟れを感じ、すぐに飲める状態。
二杯目そ注ぐわけですが、その5,5cmの逆刺しコルクをしげしげと眺めながら(長いなあ‥)と思うわけです。艶っぽくまとまってきました。サンジョヴェーゼらしさも出てきましたね。非常にスムーズで14度ってのは感じませんね。これも熟成の成せる技かな。もちろん、そもそもアルコールのコントロールが上手くいってるワインでないと熟成してもリキュールちっくにアルコールが浮き足立つワインもありますが(それはそれで美味しいんだけどね)、このカマルティーナの2004年はほんとスムーズに飲める。
二日目です。カベルネの青さはありませんね。スパイシーな風味にバルサミコのニュアンスもあります。軽くマッシュルーム系の香りがありここに古酒感もありますが、まあ、全体的にやはり第一ピークへの上り坂で、ゆっくりと熟成してる感じはカベルネ主体だからかな。飲み口はさすがのまとまり、しっとりしてますが、タンニンの心地よい肌触りがあり、細かい刺激が心地よい。旨味もグンと深みを増してますね。甘味と旨味が艶やかでしっとりとしています。いやあ、おいしいですね。
三日目はヴィノムのブルネッロ型です。香りはめっちゃ開いてますね。古酒の抜栓三日目ともなると酸化熟成のニュアンス(香り)も出てきました。とはいえ、枯れ感はなく、しっとりと甘味を帯びた熟成という感じですね。飲み口もしっとりスムーズ、少しまったりとした粘性を感じるのもいい。深みある旨味があり、余韻も長くなりますね。飲み進むにつれ、最初の熟成感もすでにおとなしくなってます。味わいにまとまりがあり、非常に満足度も高いですね。文句なしにおいしいです。

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Ciampagnis Chardonnay 2015 Vie di Romans [毒味または晩酌]

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(コルクも非常に状態がいい)

Ciampagnis Chardonnay 2015 Vie di Romans
チャンパニス・シャルドネ 2015 ヴィエ・ディ・ロマンス

今回のロット、状態が良過ぎてシャルドネらしい古酒感はまだまだ控えめですが、なんつっても4年の時間差はどうすることもできませんからね。2019年を今から4年+αを思うと、今、この2015年を+αの方が断然有利です。まだ色もあくまでもレモンイエロー名感じでしょ?

なんて、書くとちっとも‥と思われそうですが、そういうわけではない。まだまだ新鮮さを残しつつもトロりんちょへの片鱗を感じるような、感じないような(どっちだよ)。いや、確実に密度感と粘性は増してると思いますね。マロラクティック発酵を止めたのは、長期熟成を見据えてだったと思うのですが、この最近はさらにそれが顕著と感じています。それは何も若いうちは飲めたもんじゃない‥という意味ではなく、熟成させるともっとスゴくなるだろうなあを若いうちに感じし、実際、4年の追熟成でもこの状態を保っていると思うと末恐ろしい。でも、フロールスの2015年あたりはもう少し進んでたように思うんですけどね。シャルドネかつ状態の良さなのかもしれません。

せっかくの4年差で飲み頃だよートロりんちょだよーと連呼したかったのですが、もう少し熟成させていただければ、さらにシャルドネらしいおいしさ、旨味や粘性も増すと思いますよ。


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