Rosso dei Notri 2017 Tua Rita [毒味または晩酌]
Rosso dei Notri 2017 Tua Rita
ロッソ・ディ・ノートリ 2017 トゥア・リタ
現時点で2016年は残り2本となっています。
好みの問題ですが(そう、趣向品ですからね)、この2017年はちょっと違いました。2015年、2016年と売れ筋ワインでしたので残念ですが華麗にスルーです。
毒味はボチボチこなしていますが、新年早々、いい価格帯の売れ筋ワインの新ビンテージがコケるとあたしも痛手ですがしかたありません。
ワインというのは不思議なもので、ブドウが原料なのに赤ならチェリーやベリー系に香味を例えることが多いですね。白なんてブドウが原料なのに、やれパイナップルだのレモンだの、ぜんぜんブドウちゃうやんという世界です。しまいには、果実でないものにまで例えることになります。
このワインの場合、例年、「葡萄」本来の果実の香味も感じていましたが、今年はちょっと「生」なんですよね。ワインは醸造酒として、火入れしていない「生酒」となりますが、そういう意味での「生」ではなく、どこか「ワイン」に成りきれてない「生っぽさ」を感じました。比較的若いワインに感じがちで、ボジョレーの新酒にもたびたび感じることもあります。決して、邪悪な要素ではありませんし、そういう「葡萄っぽさ」を飲みやすく感じるお客様もいらっしゃるはずですが、あたしはあまり得意ではない。
あとは二日目以降のバランスかなあ。これも「若さゆえの」で済ませることもできるし、半年ほど経過すればなんとも思わないかもしれませんけどね。毒味というのは一期一会なので、どうしてもそのタイミングでの判断になる。
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