Fontalloro 1990 Felsina [毒味または晩酌]
Fontalloro 1990 Felsina
フォンタッローロ 1990 フェルシナ
決算前のバタバタ、イライラから開放するには、血を入れなければなりません。
しかも上質な血を。
1990年というビンテージは大好き。
超優良ビンテージの中でも、別格のビンテージだと思う。
もちろん市場価格もそれなりだが、自分の値頃感と合致すれば迷う必要はない。
これまでも1990年のワインは何本と飲んできたがハズレた試しがない。
フォンタッローロの1990年。
そもそもフォンタッローロは甘味推しのスタイルではない。構成感ヒシヒシ系なのはフランコ・ベルナベイが手掛けていた頃から変わっていない(知らんけど)。フォンタッローロと比較すればペルカルロの方がよっぽど、親しみやすいし、万人受けするスタイル(語弊あり)。
古酒を嗜むなら、最初の一杯は気にしないこと。還元もキツいし、いわゆる熟成香が支配的、まだ起きない果実味‥バランスが一番悪いのが最初の一杯目。
複数人で飲むなら、最初の一杯は、嫌いなヒトに注ぐか、グラスをリンスするのに使うのがオヌヌメ。
いくらしっかりと熟成されていても目覚めるのに時間もかかるし、熟成香がヌケる(弱まる)にも時間がかかる。古酒だってゆっくり飲む、ワインの時間に合わる余裕がないならオヌヌメはしない。
一杯目も一口目は熟成香が支配的だけれども、やんわりとスワリングしてやると、あれよあれよで、果実の香味が最前列で迎えてくれる。やはり構成感をヒシヒシ、たっぷりかつ、複雑なフルーツ、角の取れた渋味や酸味を感じるが、なめらかなだけではない。
ひゃーめっちゃ旨い。
でも、二日目はさらに旨いだよ(初日は二杯、300mlぐらい)。
三日目になると少し「はななさ」が出てくる。
古酒、おいしいなあ。
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