Serra Lori 2020 Argiolas [飲んだの喰ったの]
Serra Lori 2020 Argiolas
セッラ・ローリ 2020 アルジオラス
混醸の利点の話が続きますが、このサルディーニャ州はアルジオラスのロゼ、セッラ・ローリも混醸モノ。m
サンジョヴェーゼや、ネッビオーロの単一品種モノのロゼも昨今は少なくありませんが、単一品種であることをいい意味でシンプルで、ソリッドにその品種特性をも楽しませてくれるロゼに仕上がっているワインもあれば(もちろん、複雑さは控えめになるが)、ただ単に、単調でつまらない、複雑さというか、奥行きや広がり(時間経過も含めて)のないロゼもある(サンジョヴェーゼや、ネッビオーロという素性の良い品種なのに)。
このアルジオラスのロゼは超優秀。
混醸だが、個別の品種にどやのこやのと気を取られる必要はないが、複数品種だからこその、補い合い+アルファな複雑味が確かにある。
ロゼということもあり、そんなことを気にして飲む必要もないが、実は、混醸がゆえに、補い合うのは、ワインだけではなくアッビナメントでもその力を発揮する。
つまり、なんやかんやと、色んな料理にも合うし、使い勝手がいいということ。
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Verdicchio dei Castelli di Jesi Classico 2016 Sartarelli [毒味または晩酌]
Verdicchio dei Castelli di Jesi Classico 2019 Sartarelli
ヴェルディキオ・デイ・カステッリ・ディ・イエージ・クラッシコ 2019 サルタレッリ
三陸産のムール貝を買ってみました。
このサルタレッリと、菊正宗の上撰を半々で蒸します。
ちょっとバター入れました。
パセリ散らしたかったんですが‥なかったので乾燥パセリで。
ムール貝って(も)出汁を味わいもんやな。
身はすぐに縮こまってしまうしね。
で、サルタレッリのヴェルディッキオ。
2016年以来扱ってないみたい。
実はサンプルワイン沢山買ってます。
下調べしてガチ毒味をするワインもあるし、
こうやって、日常の食事と一緒の飲んでみるものもある。
うん。期待通りだし、決して高くもないんだけれども、モンカロのヴェルディッキオ・レ・ヴェーレを1,000円税込で販売してるので、それでええんちゃうかな。そんな感じ。
藍チャソが成人式から帰ってくるタイミングを見計らって、色んなキノコとパンチェッタのパスタ。
キノコ類は乾煎り‥とまでは言いませんが、油なし、塩なしで脱水する感じで焼き目をつけてます。
パンチェッタの短冊切りとニンニクのみじん切りを中央に投入、オリーブオイルを足してニンニクに火を通し、パンチェッタの脂を引き出して、キノコ類に混ぜ、ここでムール貝の出汁を豆乳、キノコにも吸わせるし、アルテンデに茹で上げたパスタにも吸わせて完成。
俺やっぱり天才やなと思う。
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Costa d'Amalfi Tramonti Rosso 2015 San Francesco [毒味または晩酌]
Costa d'Amalfi Tramonti Rosso 2015 San Francesco
コスタ・アマルフィ・トラモンティ・ロッソ 2015 サン・フランチェスコ
カンパーニャのワインをご紹介するのも久々です。
アマルフィは観光で訪れた方も多いかもしれません。
あたしは行ったことないですけど。
カンパーニャらしい土着赤品種3種の混醸。
これがいいんですよね。
混醸は単調に感じさせませんからね。
もちろん、単一品種でも偉大な評価されている品種や銘柄は単一品種でも十分に複雑さを出しますけどね。
ただ、複雑さだけではない。
特にこの価格帯だと、それぞれの品種の個性が、補い合うことで完成する、だから混醸という感覚もあります。
きっと現地だと2019年ぐらいが現行のはずで、バックビンテージとなりますが、それでもなお三日目ぐらいが丁度いいというアルコールに頼らない強さは、しっかりタンニンな品種ならではかもしれません。
雑味や、粗野な部分はない、洗練された地酒。
12,5度のサラっと飲めちゃうミディアムな感じもいい。
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Piere Sauvignon 2018 Vie di Romans [毒味または晩酌]
Piere Sauvignon 2018 Vie di Romans
ピエーレ・ソーヴィニョン 2018 ヴィエ・ディ・ロマンス
一時期(数年前)ね、リリース仕立てだとミネラル勝ちして、ヴィエ・ディ・ロマンスらしい果実味がちょっと乏しく感じていた時期があるんですよね。そこにコロナ禍もあって、輸入元さんのビンテージ切り替わりサイクルが遅れてきたこともあり、何も慌ててリリース仕立てを紹介することもないな‥と改めた感じですね。お値段も上昇しておりますので、なおさら、輸入元在庫のバックビンテージからというスタンスになっております。
ということで、ようやく2018年のピエーレ。この手のステンレス仕上げのワインは、リリースしたての新鮮さが数年の熟成で落ち着いてくるとも言えますが、ヴィエ・ディ・ロマンスの場合は、キャピキャピの新鮮さがウリではありませんので、なおらさ好都合だったりもします。
例年よりもちょっとアルコール度数高めなボリュームもあり、果実味たっぷりのソーヴィニョンブランに仕上がっていますね。アルコールと果実味もしっかりあるのでミネラルが一人勝ちすることもなくヴィエ・ディ・ロマンスらしいいいバランスですよ。
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