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Le Serre Nuove dell'Ornellaia 2015 Ornellaia [毒味または晩酌]

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Le Serre Nuove dell'Ornellaia 2015 Ornellaia
レ・セッレ・ヌォーヴェ・デル・オルネッライア 2015 オルネッライア

一周回って‥と紹介しましたが。

現在はボルゲリ・ロッソDOCを名乗りますが、かつてはここらへんもIGTだったような気がします(たぶん)。あくまでもセカンドなので、スーパートスカーナとは書きませんが、国際品種からなるトスカーナ(元IGT≒スーパータスカンと呼ばれていたかも知れないワイン)らしいワイン。このワインの初ビンテージは1997年、収穫年ベースですと、もう20年以上の歴史があります。

もちろん、グランヴァンであり、筆頭銘柄であるオルネッライアの方がさらにその歴史は古いが、その派生(セカンド)としても馴染み深いワインとなりました。

「古典」と表現しても言い過ぎではないですね。

あたしのように、80年代に生まれたスーパータスカンが絶好調だった90年代後半あたりにイタ専に転向した身としては、イタ専初期に初めて経験した‥というよりも、流行の最先端として経験して当たり前のワインでもあります。


そういう意味でも一周回って‥ということです。

旧来のDOCやDOCG銘柄にケンカを売るように生まれたVdTやIGT全盛に殴り込んだこれらの生産者、銘柄はその後、多様化するイタリアワインの布石ともなったわけですが、現在のように、多様化した先端、末端を、差別化のポイントとして扱い「わかってくれるひとだけでええねん」的な、趣味趣向を共感する者たちの集団の細胞分裂の繰り返しという乱立と閉鎖性にはヘキヘキします。

あたしは、このワインのようなマクロ(語弊あり‥鮪ではない)な銘柄もしっかり経験してきましたし、もちろん小規模な生産者、ワインにだって興味がないわけではない。ただし希少性=差別化を求めるばかりのミクロ(語弊あり‥決死隊‥ああ、今はアントマンか?)な世界で安住もしたくないですね。

ヘンテコリンなワインに興味を持つことは悪いことではない。しかし、そのワインがワインとしてまともなものか?それすら判断できずに、思想に影響され、自分で選ぶことができない人たちには、きっと「ありふれたオルネライアのセカンド」であり「その他大勢のミーハーが飲むワイン」として捉えられているのかもしれませんが‥。


バカだねえ、そういう考え方は。

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