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イル・カント・デル・マッジオ@堺町蛸薬師菊屋町 [飲んだの喰ったの]

 
夏休みの晩飯《京都編》は、池ちゃんと、フェデやんの三人で。
 
ちなみに、西野嘉高の満面の笑みはフェデやんのお店、ール・デル・ノンノの顔本で友達申請すると 見れる 晒されているそうです。
 
で、久々のイル・カント・デル・マッジオ。 
 
彼の料理もオープン仕立ての頃を思うと確実に進化しています。
 
決して日本人向けアレンジやローカライズというネガティブなもの(語弊あり)ではありません。
 
ミシュランガイドではビブグルマンのお店ですが、ニシュランではデブグルマンのお店に認定しております。 

オステリア・イル・カント・デル・マッジョ
住所:京都市中京区堺町蛸薬師菊屋町512-2
電話:075-211-7768  
 
 
写真 2015-08-20 16 15 16.jpg
(何喰っても旨いです)

照明がアンダーであまり上手く撮れてません(あかんやん)。
 
自家製のハムやらなんやら、これがあるとないとではワインの味わいはぜんぜん違うんですよね。イタリアワインって食中酒だなあを実感します。塩気、脂気、旨味が引き立ちます。
 
パッパルデッレ、鴨のスーゴも相変わらずスゴーい。パッパルデッレのビロビロ感がマシマシ。鴨肉の繊維な感じもいいよねえ。しっとりと煮込まれています。白飯にオンもあり。
 
ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナも焼き加減は完璧。外側皮一枚(皮じゃないけど)はガリガリのガキガキなのがいい。これこそフィオレンティーナ。厚切りだからこそなし得るレア具合が最高。ちなみに1.2kgです。
 
ランプレドットも進化してる。素晴らしい旨味の出汁に、よく煮込まれながらもモツらしい食感を忘れない赤センがたまりません。もちろん、塩なしパンも供されますので、その出汁を吸わせてですねえ、吸わせてですねえ!
 
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Il Sodaccio 1990 Montevertine
イル・ソダッチオ 1990 モンテヴェルティーネ
 
1998年を最後に醸されていないイル・ソダッチオのクリュ。1999年にブドウ樹を植え替えたのがその理由で、1998年まではモンテヴェルティーネ・リゼルヴァだったものが、1999年からモンテヴェルティーネになったのもこのポイントですね。
 
こちらは言わずと知れた最高のビンテージのひとつ1990年。今年になってから同じ1990年のオファーを拝見しましたが、弊社の仕入れ価格で約3倍ほどになってますね。円安のみならず、同じ1990年のレ・ペルゴレ・トルテ・リゼルヴァにAGが100点なんぞ付けるから高騰しちまったわけである。
 
イル・ソダッチオはレ・ペルゴレ・トルテよりもタイトな感じ。甘味も控えめ。レ・ペルゴレ・トルテが女性ならば(ラベルもそうだしね)、イル・ソダッチオはどこか男性的な一面があるのかもしれない。グラスの中で沸いてくるような旨味も甘過ぎない、酸が渋味による構成感も素晴らしいね。
 
 
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25Anni NV Capannelle
25周年記念 NV カパッネッレ
 
レアと形容すると陳腐だけれども、ほとんど市場には出回ってないボトルのようです。このワインに関しては別記事でご紹介しようと思います。
 
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Canaiolo 2001 Bibi Graez
カナイオーロ 2001 ビービー・グラーツ 
 
2000年は「カナイオーロ・コロリーノ」という名前でしたね。この2001年から「カナイオーロ」を名乗りますが、コルクは「コローレ・ディ・テスタマッタ」なんですね。
 
トスカーナの生産者は、エノテカ・ピンキオーリで独占されることや、専売ワインを持つのが一種のステイタスなのかもしれませんね。この「カナイオーロ」は、ピンキオーリ専売の「コローレ」のラベル違いとされています(どなたかピンキオーリで飯喰わせて下さい)。
 
ビービー・グラーツも現在は正規輸入元がサントリーさんになりました。サントリーさんの公式サイトでの「コローレ」は2008年で、希望小売価格は140,000円税別(ちなみにテスタマッタ2009は21,200円税別)。 
 
じゅうよんまんえん! 
 
お味は、無論おいしいです。2000年の「カナオーロ・コロリーノ」も目が覚めるようなおいしさでしたが(かれこれ何年も飲めてないけども)、2001年の「カナイオーロ」も負けず劣らずおいしいです。 
 
グラスからは特徴的な香りがひとつあるのですが、それを除くとしっとりとなめらかな完熟した紫のフルーツがたっぷりです。過熟感はないし、樽だってとてもキレイに溶け込んでいる。渋味にもやわらかさを感じますね。テスタマッタも長らく飲めていませんが、蘇るようなビービー・グラーツ味に満足しました。

では、なんで現行のコローレが法外なお値段なんでしょうね(高いのは日本市場だけではありません)。
 
ビービーはいい造り手だと思ってますよ。
 
取り巻きが悪いのか?彼が金の亡者なのか?それとも、コローレ(・ディ・テスタマッタ)が市場に出るってことはピンキオーリにナンボか入りますのん?考え過ぎですかねえ。
 
質の高いワインは高くても当然です。日本市場は、質の高いワインが法外に安く取引されていることもままあります。質の高いワインには、その質に応じた価格設定があるはずで、それが相場ってもんですね。しかし、コローレだけはそんな市場の相場などおかまいナシの価格設定ですね。 
 
まあ、好きにしてちょーだい。
 
お客様はバカじゃない。ショップもバカじゃなければいいんですけどね。
 

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