SSブログ

Antonio Caggiano [毒味または晩酌]



このグレコ・ディ・トゥーフォと(下の)フィアーノ・ディ・アヴェッリーノは両方DOCGだからか、(さらに下に画像を掲載している)ファランギーナやフィアグレよりも、一見形状は同じ撫で肩ボトルなんですが、これらは結構な重量瓶(で、梱包が少しし難い)。ラベルの紙質も印刷もちっともチープではないし、コルクだってそう、でも、弊社販売価格2,580円税込なんだから、その酒質同様にパッケージングにもコストがかかってて、さらにコスパが高くなります。

さて、グレコ。いや、グレコ以外もだけれども、全体的にアントニオ・カッジャーノの果実の香味の力強さがとてもいい。ミネラルもあるんだけれども、ミネラルばっかじゃない。グレコももっと火山性なミネラルが前で、もっと塩っけの強いタイプもあるが、岩肌な風味も塩気もほどよく、グラデーションある柑橘をより複雑にさせている。

そういえば市場には岩牡蠣がで初めてますが、いいんじゃい?

IMG_1187.jpg

Beschar Fiano di Avellino 2019 Antonio Caggiano
ベシャール・フィアーノ・ディ・アヴェッリーノ 2019 アントニオ・カッジャーノ

イタリアの土着品種10傑に入るはずのフィアーノ。基本的にフィアーノに求めるのは高貴で上品な果実味や、花の香りだが、これもアントニオ・カッジャーノの手にかかれば複雑さにメリハリ、とはいえ、難解ではないし、押しは強そうで、迫るほどではないという絶妙なバランス。単一品種の白でここまで複雑な香味はなかなかないと思いますね。やはりフィアーノのポテンシャルの高さヒシヒシ。全体的に白っぽいイメージのフィアーノですが、こちらも白が中心だけれども、少し黄色が入る。でもその黄色は柑橘というよりも、黄桃とか、アプリコットの果肉のイメージ。

グレコもワイン単体でたのしめるタイプだけれども、このフィアーノもそう。昨晩はパエリアしたんだけど、サフランに風味に、エビ、イカ、貝類、そして野菜からの出汁ともあいそうだなあと思いながら他のワインを飲んだんだけどね(おい)。

IMG_1172.jpg

Falanghina 2019 Antonio Caggiano
ファランギーナ 2019 アントニオ・カッジャーノ

最初は、このファランギーナと(下の)フィアグレを扱うだろうと、先に毒味をしておりました。希望小売価格で300円税別の差(しかないとはいえ、安い)だし、ファランギーナも常に扱いたいと思いつつ、どこか決め手に欠けてて、ながらく欠品中でもありますからね。

きっと、カンパーニャ州における土着品種の中でも一番多産で、まあピエモンテでいうとドルチェットのように、普段はみんなファランギーナ飲んでるんじゃないか?と勝手に決めつけてます。でも、ファランギーナはDOCG認定区画がないんですよね(たぶん)。逆に、一部のファランギーナだけDOCGにすると全土で栽培してるのにとクレームがあるのかもしれません(想像に過ぎない)。ファランギーナは、少し南国フルーツの風味があってね、このファランギーナだとバナナとかパインの果実の香味がするし、ひょっとするともっとパワフルでもよかったと思ってたのかもしれない。アルコール度数を含めてね。でも、2,000円ちょいですからね。もう少し暑くなったら再毒味しようと思う。

IMG_1167.jpg

FiaGre 2019 Antonio Caggiano
フィアグレ 2019 アントニオ・カッジャーノ

フィアーノとグレコだからフィアグレ。綴りも、Gが大文字になってるし、少し間隔がある。確か(覚えとけよ)フィアーノが70%、グレコが30%。基本的に混醸は大好き。確実に複雑さが出るし、温度帯や、時間経過も楽しくなる。これもファランギーナと同じく2,000円ちょい。ならこれでいいと思ってた。一番サッパリと飲めるタイプで、扱わない理由も見当たらないんだけれども、あれもこれもが無理だとすると、結局、両DOCGを選んじゃった感じね。


にしても、アントニオ・カッジャーノは目から鱗のおいしさがある。まずはフィアーノとグレコ、楽しんで欲しい。


コメント(2) 
共通テーマ:グルメ・料理

コメント 2

UNO

フィアグレも飲んでみたいっす
by UNO (2021-04-24 14:27) 

sangiovese

UNOさん
6本単位の取り寄せです(汗)
by sangiovese (2021-04-24 19:17) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Barolo 2015 Bartolo ..Brunello di Montalci.. ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。