Barolo 2015 Bartolo Mascarello [毒味または晩酌]
Barolo 2015 Bartolo Mascarello
バローロ 2015 バルトロ・マスカレッロ
バルトロ・マスカレッロ。
フタコトメにはクリュ、クリュな昨今、所有する複数の畑からのネッビオーロを混醸することで、単調ではない香味や、複数が層になることでの厚みを複雑さを醸す貴重な存在です。
2016年は、ワインアドヴォケイト誌で100点を獲ったとか、獲ってないとか(獲りました)。ちなみに、この2015年は95点でした。まあ、今頃、100点だのと言われても…という銘柄ですけどね。
ここらへんのレベルの生産者になると、大抵はリリース時に入手するのが一番お安く、リリース後は高くなりますね。ブルゴーニュの銘醸ほど高くもなりませんが、相場な高値安定となります。ここらへんのレベルの生産者の中ではリリース時の価格は相当お買い得なのもバルトロ・マスカレッロですが、ワインアドヴォケイトで100点獲ると、はてさてどうなるやら‥そもそも割当が回ってこない可能性の方が高いかもしれませんね(日本入荷量は決して多くありません)。
これまでもバルトロ・マスカレッロは何度か経験しているんだけれども、都度グラス一杯、二杯程度で、しかもそれなりの古酒しか経験がありませんでした。幸い、2015年の在庫もあることですし(残りは私物に回りました)、今のうちに若いうちがどんなものかを確認のため飲んでみることに。
ちっとも閉じてない。
構成感や張りは感じるんだけれども硬さはまったくない。
しなやかなんだけでも、やわらかいというわけではない。
若いから、ガチムチ(なんでムチ)で飲めない、早まった‥という感覚はゼロ。
樽を意識させることはないし、単一品種ながら非常に複雑で、ああ、バローロだなあと思わせるネッビオーロ。
とても澄んだ酒質で、キレイなバラの香りと、赤いベリーの香りがとてもいい。
グラスはザルトのブルゴーニュ型と大振りなグラスなんだけれども、ちっとも負けないし、張り合うことすらない。
無理のない酒質というのはこういうのだな。アルコール度数も14,5度とたっぷりなんだけれども、アルコールを強く感じさせるわけもない。
ああ、口の中、喉の奥まで満たされる。旨味がありスムーズな酸とタンニンの伸びがすごい。果実の甘味も相まって‥もうたまらんバローロですわ。
なるほど。バルトロ・マスカレッロは若いうちから飲めるんですよ。と、師が仰ってたのを実感。
マイリマシタ。
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