Vitovska 2015 Kante [毒味または晩酌]
Vitovska 2015 Kante
ヴィトヴスカ 2015 カンテ
輸入元さんの持ち回り営業。こういうのを出されると‥
(どうせ、俺(の、キライなアレで)、飲めないんでしょう?)
と、メンチを切りまくりながらも、恐る恐るグラスに鼻を近づける。
「大丈夫でしょ?(ニヤリ)」
(ああ、ムカつく、どうせ、俺のキライなアレで、身体が拒否反応を示すかと思ったら、こんなにクリアなのか!飲まず嫌いはダメだな。反省。)
フリウリの東端、スロヴェニアの境にある造り手のいくつか、または、ほとんどは、長いマセラシオンや、酸化を恐れずに汚く、とてもおいしそうに見えないワインを造ったり、この生産者もそうだけれども、SO2を添加しないという、お刺身を冷蔵庫に入れないような手法を取る造り手も多い。
まあいい。
ブドウの栽培方法や醸造方法は好きにすればいい。
不潔なワインでなければそれでいいし。もちろん、あまりにも工業的なワイン(着色料に香料、酸味料他モロモロ)を感じさせるワインを含め両極端ではない普通のワインならそれでいい。
このカンテのヴィトヴスカも普通においしい。なお、SO2無添加バージョンもあるが、冷蔵庫で保管されてない刺身を喰うタイプではないので遠慮しておく。
ほとんど醸しもしていないそうだ。ヴィトヴスカなるこの地特有の土着品種は、どこかミルミルな風味もあるが、クリアなミネラルの厚みがあり、柑橘な酸味もいい。確かに個性的だけれどもも、嫌な癖ではない。いわゆるイタリアの白の範疇にある。
疑い深いので、6日間ほどかけて飲んでみたけれども、ちょっとやそっとじゃ崩れない。
正直、おいしいですよ。ただでさえ先週のアルト・アディジェの試飲会に行きそびれたので、なおさら白ワインがない現状、これもアリだと思ったが、お値段がねー。弊社価格で3,000円税込かあ。
ちょっと考えるわ。
タグ:イタリアワイン
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