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高くてもダメ、低くてもダメ‥要はバランスですね。 [毒味または晩酌]

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Chianti Classico Riserva Il Campitello 2012 Monteraponi
キャンティ・クラッシコ・リゼルヴァ・イル・カンピテッロ 2012 モンテラポーニ
 
2010年は神ってました(←使いたかっただけだろうが!)。
 
いい意味でも、悪い意味でも、まだ安定していないとも言えます。2014年のバロン・ウーゴを格下げしたのも安定していない一因かもしれません。ただ、その結果は素晴らしかったですけどね。
 
さて、イル・カンピテッロのクリュ。その2010年はこれまで飲んだキャンティ・クラッシコの中で確実にTOP3に入る出来栄だったと記憶します。それも不安定だからこそ‥だったのかもしれません。そう、不安定さは時にとんでもないワインを生むのです。
 
安定を求め過ぎてはいけないのかもしれません。

その前後である2009年や2011年も、2010年との違いを感じながらもよいサンジョヴェーゼ、よいキャンティ・クラッシコ、モンテラポーニらしさがありました。2010年とは違う個性でした。いずれのビンテージも満足のいく酒質でしたね。
 
さて、2012年です。
 
2012年や2014年はネガティブになりがちですが、飲んでみればそんな心配の必要がなかったワインもゴロゴロしています。そう、やっぱり飲んでみて判断をしないといけませんね。惰性で扱う、惰性で扱わない、どちらも避けたいものです。
 
いつまでも過去の思ひ出を引きずるのは良くないかもしれませんが、このイル・カンピテッロにはやはり2010年のようなスタイルを期待してしまいます。
 
んで、2012年です。
 
グラスに注いだ途端の香りは2010年を思ひ出すようなうっとりするピノ・ノワールにも似た香り。思ったほど樽は感じさせず、ほんのりと甘味を帯びたピュアな果実香に2010年との共通項を感じました。
 
しかし、違うんです。
 
飲めば違いは明らかです。
 
悪い方の不安定ですね。
 
香味は開いていますし、十分な複雑さもあるのはさずがです。
 
しかし密度が伴っていない、厚みも伴っていない。構成感は十分、でも肉付きが不足。
 
ならば、もう一回り、小さな球体でも良かったのに。
 
ダメな理由のひとつはアルコール度数ですね。
 
12.5度しかありません。
 
あたし的には、この数年、高過ぎるアルコールに警鐘を鳴らしてきたつもりですが、低過ぎるのもダメなのです。格下げされた2014年のCCバロンウーゴの12.5度はとても果実味、他の要素とのバランスがとれていました。しかし、このイル・カンピテッロ2012年の12.5度は確実にアルコール不足を感じます。
 
他の要素に負けちゃってるアンバランス。
 
華麗にスルー。 
 
2013年にまた、2010年を期待します。 

 

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