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ラ・ジェルラの追加情報とロッソ・ディ・モンタルチーノ2012年 [毒味または晩酌]

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(左奥はアンナータの1995年です。実店舗でひっそりと販売しております。) 
 
 
追加情報その2です(その1は商品ページに記載しております)。
 
ラ・ジェルラのブルネッロ・ディ・モンタルチーノは数年前まで三種類存在しました。
 
  • アンナータ
  • ヴィーニャ・リ・アンジェリ
  • リゼルヴァ・リ・アンジェリ 
 
アンナータは基本となるスタンダードなブルネッロ(アンナータと記載があるわけではない)。
ヴィーニャ・リ・アンジェリは単一クリュで熟成期間はアンナータと同じ(だったような気がする)。
リゼルヴァ・リ・アンジェリは、ヴィーニャ・リ・アンジェリの単一クリュモノをさらに12ヶ月長く樽熟成させたもの(合計48ヶ月のはず)。
 
ヴィーニャ・リ・アンジェリと、リゼルヴァ・リ・アンジェリは基本的に樽熟成途中までは同じで、樽熟成と中にポジティブにさらに12ヶ月熟成させたものがリゼルヴァ・リ・アンジェリとなっていたはずですが、最近のビンテージはヴィーニャ・リ・アンジェリが存在しなかったんですよね。アンナータか、リゼルヴァ・リ・アンジェリのみのリリースが続いていたようです。これに関して生産者から回答がありました。
 
このヴィーニャ・リ・アンジェリの単一クリュからのブドウで仕込まれるブルネッロは、12ヶ月余分に熟成させるリゼルヴァ仕様にした方がより複雑な良いワインができることがわかり、樽熟成途中にセレクトすることなく(語弊あり)、12ヶ月余分に熟成させてリゼルヴァ・リ・アンジェリを醸しているそうです。
 
ただし、あくまでも良年のみとのことで。リゼルヴァ・リ・アンジェリに相応しくない場合は、単一クリュ名も名乗らずにアンナータに格下げしていることから、最近のビンテージでは二種類のみのリリースとなっているとのこと。 
 
 
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Rosso di Montalcino 2012 La Gerla
ロッソ・ディ・モンタルチーノ2012 ラ・ジェルラ
 
ラ・ジェルラのロッソ・ディ・モンタルチーノは比較的若樹からのブドウが使用されますが、そのブルネッロ・ディ・モンタルチーノ・リゼルヴァの平均樹齢25年と比べても20年というのだから不足はありませんね(あくまでも樹齢の話)。樽熟成はスラヴォニア産の大樽で8ヶ月となるので、48ヶ月も熟成されるそれとの差は顕著だけれども。
 
2011年も試飲会で飲んだかな。ジェルラらしい果実味と複雑なスパイスを感じるとても良質なロッソであるのは間違いない。販売するとすれば3,000円税込の価格も相場っちゃー相場。
 
 
実はこの3,000円税込ぽきーりワインには注力しています。ここに一番のコスパの良さを感じて頂くとともに、上質なワインを飲んだという実感を感じて頂きたい。それを思うと、このロッソは非常に惜しい。正直とても良質だし、美味しいワインだと思うのですが、すでにある他のラインナップと比較すれば役不足は否めませんし、ジェルラのロッソはこんなもんでないはず。
 
ヌケやユルみがあるわけではないので、少々の小ささは気にならないし、このビンテージの個性として許容範囲なんだけれども、少し水っぽさがあるかもしれない。2012年は思ったほど北イタリアのワインが悪くなかったのだが、トスカーナは慎重に選択せざるを得ない。
 
次の機会に期待です。 

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