俺のフレンチ・イタリアン@道頓堀 [飲んだの喰ったの]
俺のフレンチ・イタリアン住所:大阪市中央区道頓堀1-4-20(道頓堀角座内)電話:06-6212-5771今、大阪で一番話題のお店はグランフロント大阪(梅田)でも、阿倍野ハルカスでもなく‥ミナミは道頓堀?東京で話題になっていた「俺の…」の、関西初出店となる『俺のフレンチ・イタリアン』に行ってみましたよーっと。連日大盛況とのこと‥お店の営業時間は16時〜23時(LO 22時)となりますが、月曜日は雨の予報でしたから‥それほど並んでないだろうという予測…私たちが到着したのは14時20分。一番手は二人組(後に4名増えて6人のグループに膨れ上がる)、二番手も二人組の美男美女のカップルさん、我々は三番手となります。ちなみに、並ぶお客様用の椅子は6席ほどしかありません。開店一時間前の15時には40名ほどの行列となり、最終的に開店前には約100名が並ぶこととなります。開店前の様子。ほれ、雨の中‥傘をさしてでも並ぶのであります。同行したミスターXが向いのファミマで菓子パンをふたつ購入しおもむろに食べ始めるぐらい並ぶって暇ですね。ここはDSか、雀卓か、花札なりを持ち込んで暇を潰したいところです。なお、前述の通り、代表が並んであとからお連れが来る‥というパターンはいくつかのパーティーで見受けられました。店舗側は関知はしませんので、並んでいるお客様同士でトラブルにならないような配慮が必要になります。代表ひとりだけが並んで、あとから10人ぞろぞろ‥となりますと、他に並んでる大阪人の血がワレ、オンドリャ、イテマウドと、騒ぎますのでほどほど‥がいいかもしれませんね。角座広場は道頓堀の東側です。カニ前を中心とすれば、西側は松竹座、御堂筋まで。東側は旧エビ前までが観光地です。御堂筋より西側と、旧エビ前より東は相合橋までの間にありますがちょっと雰囲気よく無いかも。(※旧エビ前=ハンソロ金龍)さて、いよいよ16時が近付いてきました。当日の限定メニューに関しては(我々のような)先頭グループに発表があるものの、定番メニューなどメニューリストは並んでいる間に配られるわけではありません(要求すれば見せてもらえたのかも)。なお、ご存知のとおりスタンディング(立ち喰い、立ち飲み)となります。丸く高いテービブルは、テーブル部分が二段になっており、取り皿や、空いた皿を二段目に移す事で一段目のスペースを稼げる工夫。その下はカゴ状になっており手荷物が収納できる仕組みで感心しますね。空いた皿やグラス類は数的にも技量的にも十分なスタッフによってこまめに回収されます。スタッフのレベルが異様に高く、上手く捌きますね(めっちゃ感心しました)。大阪店の目玉である原価率300%を唱う「活あわび生うにゼリーよせキャビア添え」は残念ながら長く続く雨でないとのこと。ながら当日は「オマール海老のジュレ」と、「和牛A3クラスのローストビーフ」が限定メニューと発表されましたので、まずはそれはオーダーですよね。席につくと、オリエンタルな瞳の美人のスタッフの接客…彼女以外の男性スタッフともども、プロですね。アルバイト的なスタッフは居りません。キッチンとホール合計で20名ぐらいかな。公式な席数は87席とのこと。その丸テーブルは約30台ほどありましたので、丸テーブル一台で3名という計算かと思われます。つきなみですが、まずはドリンクのオーダーを聞かれます。並んでいる方々を一度に入れるわけではありませんが、限定メニューは限定ですので、ついつい限定メニューのオーダーを通したくなりますので焦っちゃいますね。そんな焦った我々には‥俺の泡(777円)パルミジャーノ/お通し(300円)銘柄は失念しましたが、仕入れ状況により変更になるのかと思います。細めのシャンパングラスになみなみと注いでくれるところになんだかお得感がありますね。なお、チーズがありますでしょ?それはお通しだそうです。我々ふたりで、その皿にそれだけチーズが盛られて出て来ました。三名だともうちょっと多いのか?一人だともう少し少ないのかは不明。乳の香り、アミノ酸の結晶、コストを思うとグラナパダーノなんじゃねーの?と想像しておりましたが、パルミジャーノとのことです。そして、その手前に紙ナプキンがあるでしょ?これが肉厚とてもいいんです。想像するに雨のド平日でも約300名ほどの客数があれば、こんな上等の紙ナプキンも同じコストで使えるのかもしれません(この日一番の原価率の高さを感じる)。オマールのジュレよせキャビア添え(890円)限定メニューがすぐにやってきました。限定10皿とのこと。確かに周りをみても10皿程度かな…。なお限定メニューは一組に一皿がお約束。ですから一人で行っても十人で行っても一皿となります。こちらは作り置きができますから速攻運ばれてきますね。オマールは確かにオマール。ジュレは確かにジュレですが、はっきりしないコンソメ味。底のムースはもっとアメリケーヌ的な味わいかと思ってましたが、パンプキンプリンのパンプキン風味薄め。キャビアはキャビアの味はまったくナシ。全体として言わんとすることは理解できるし、メニュー名通りの味わいなんですけどね。ポイントとなる味が欠けているように感じるのはバランスがいいからかもしれません。ただ、なんだか悪く無い‥んですよね。ちょっとネガティブに書いてしまいましたが、ぜんぜん不味くはないんです。ただ、美味しいー!という感動もないんだけども。和牛A3クラスのローストビーフ(1680円)こちらも限定メニュー。定番メニューも最高額が1480円の活オマール海老のローストですから、それよりも高い価格設定。確かにA3クラスですが、まさかA5とか出されたら脂っぽくてローストビーフじゃねーじゃん!となりますのでこの程度が正解。豪華に二枚‥両方で250gぐらいあるかな。付け合わせはありがちの冷凍ポテト。水菜はしなびた感じ(これを確認してサラダ系は注文しないことになりました)。グレイビーソースは、確かにグレイビーソースなんだけれども、この肉を焼いた肉汁で作ったというよりも業務用のそういうソースのようなお味。ただ、なんだか悪く無い‥んですよね。お肉は確かに美味しかったし、ロイホなどの高級なファミレスのステーキよりは安いかもしれない価格設定だし、米や豪のお肉ではなく確かに和牛だと思うしね。ふたりで頼むとひとりあたり840円でそこそこの大きさのローストビーフを一枚食べる満足感もある。ここで作戦会議。付け合わせの水菜や、他のテーブルに運ばれるのをマジマジと見た感じ、その価格から判断した結果、冷前菜のカテゴリー(特にサラダ系)は注文の必要はないと判断。あとピッツァはマルゲリータが最安値で580円、当日はクワトロフォルマッジョの限定メニューがあったようです(価格不明)。見た感じはなかなか美味しそうでしたが、結局注文はしておりません。軽いおつまみ系も、限定メニューやセコンド系のメニューの質と量そして価格との兼ね合いを考えるとドボン‥価格は安めですが原価率も低いですね。パスタは見る限り量は十分ですが、さほど質は良さそうでもない(あくまでも見た目)リゾットもしかり。パスタもリゾットも原価率の低いメニューで間違いありません。つまり、メインや温前菜のカテゴリー以外は負け‥という判断となりました。(なんで勝ち負けやねん)アナゴの一本焼き フォアグラのエスプーマ(780円)大きなアナゴではありません。すでに一度火の通ったアナゴを湯煎して温めなおして最終的に焼き目を付けてあるのかもしれません。下に添えられた三度豆もきっとそうなのかも(野菜類は良い印象がない)。フォアグラのエスプーマもハッキリしないやさしさで、全体的に塩味が足りない感じ。薄味というか味にメリハリがないんだな。ただ、なんだか悪く無い‥んですよね。ここが俺の‥の凄いとこかな。感動する味ではないんだけど不味くない。この価格を思うととってもお得感がある。では、何と比較してお得と考えているの?と自問自答すれば‥さて何だろうか?ホタテ サマートリュフ(870円)大きなホタテ貝柱のローストが3つ。真ん中の貝柱の下にはリゾットが敷かれています。リゾットも温め直し。ホタテの火入れが良かったんだな。中心部はレアな感じね。でもこれもすでにこの状態の貝柱の上にチーズだかなんだかを乗せてバーナーで炙った感じ。こちらを注文すると、スタッフの方がサマートリュフをスリスリしにやってくるのである。限界まで薄いわけではない厚みで6枚でした。トリュフ自体は、あの臭いもするし決して悪いものではない。そう、なんだか悪く無い‥んですよね。それほど高級なホタテではないのかもしれないけれども大きさも十分だし、トリュフを目の前でスリスリしてくれると‥満足感あるんだな。鴨 エトフェ(1280円)我々がセコンドに選んだのは(セコンドばっかり喰ってるが)窒息鴨のロースト。火の通りがどの食材も似てる。付け合わせの揚げ茄子は悪く無い。鴨自体も悪くないんだが、質はそれほど良くもないカモ(ここ笑うとこ)ちょっとパサっとした感じはあるが‥。火入れがなんだかこれもすでに火が入ってる状態のを最後に表面を‥って感じなのかもしれない。マディラソースもなんだか普通‥やっぱりソース類は総じてメリハリ感が足らないかなあ。ただ、なんだか悪く無い‥んですよね。不味くないんです。まーまー美味しい‥値段を考えたら‥美味しいというカテゴリーに入っちゃう‥そんな感じね。ただ、セコンドな中でも名物はロッシーニなんですよね。我々もロッシーニにしようかと思ったのですが、ローストビーフ喰ってるし‥と鴨にしたわけ。で、他のテーブルに運ばれるロッシーニを見たら‥めっちゃ旨そう!お肉デカイ!フォアグラデカイ!それで1280円!?そんな感じね。これは次回チャレンジしよう。マチェドニア(380円)ティラミスなどもこの価格だったと思う。この店で別腹は回避したほうがよさそうだ。さて、飲み物のお話。俺の泡777円は妥当(普通)。俺のモヒート(580円)は、あとはソーダで割るだけ‥または注ぐだけのやつで割高感あり。実はデザートワインまである。もちろんデザートワインなので小さなグラス‥800円、味は良かったけども。他のグラスワインもそれほどお値打ちではない。ワインを飲むならボトルがオヌヌメ‥その肝心のボトルワインですが、ワインリストには希望小売価格が記載されており、そこに999円をプラスしてお支払いするシステム。お店はまさか希望小売価格で仕入れをしているわけではないので、その差額+999円が粗利になる。イタリアワインの場合、最低価格が1650円だったかな‥そこに999円が加算されるのでボトルの最低料金は2649円になる。ちなみに我々は1650円+999円のセッラ・モスカのカンノナウを頂きました。ワインリストはこの店に納入している某酒屋さんの趣味もちょっと伺える感じでなるほどなるほど。では、一般のお客様が、希望小売価格+999円という価格に割安感、お得感を感じるのか?うーん、どうなんだろうか。赤ワインは冷蔵庫で冷えたものがサービスされる。グラスはそれなり‥もちろん抜栓してくれて最初の一杯はちゃんと注いでくれるのだが、そこのサービス料に999円の価値を見いだせるかどうかはわからないし、希望小売自体に割高感があるので、割高な希望小売にさらに999円も取られる‥と一般の方は思うかもしれません。ここらへんは難しいなー。ただし、実はこのお店‥999円を支払えば持ち込みができるのである(しめしめ)!(グラスを持ち込んでも怒られないかもしれない雰囲気)さて、ここまでを合計すると‥12,063円ただし!外税だった! (きっとメニューに明記してあるはずだが気が付かなかった)消費税603円を加算して‥12,666円のお会計。セコンドばかり頼めばこんな感じにそりゃなりますね。結論‥アトラクションだと思って並びましょう。だって並ばなくなったら‥もう行かないでしょ?並んでるうちに、並んでみては?どうせなら限定メニューは食べた方がいいし、限定メニューは確かに原価率は高そうです。そこそこ美味しいし、そこそこ安いんです。まさかすべてのメニューが一部の限定メニューのように原価率が高いわけではありませんが、ポーション他を含めやっぱりお得感あるように上手い事なってんのよね(ほんと上手)。月曜日だったし、飲食店関係者もちらほらいらっしゃいました。業界関係者も、お客様も一度‥話のネタに行くことをオヌヌメしますよ。ほんと、悪く無いのよ。
2013-09-03 21:12
コメント(4)
にしのさん、、、マイドです。
”俺の・・・”東京で行きました。ブログには書きませんでした。
だって、自分的にはあんな料理は立って食べるもんじゃあないって思ったから。
バールのようなおつまみ系ならありだけどねえ。
でも、その時に感じたのは、周りの若い人たちの高揚感。
「これがいまどきの最先端よ~!!」みたいな。
それに対して冷静に味を吟味してみると、、、「普通やん。」
結果的に、けっしてお得だとは思いませんでした。
にしのさんはリピートする?
by まなゆう (2013-09-04 07:25)
まなゆうさん
マイドです。
確かに、私も美味しいかどうかよりは「原価率の高いメニューを探せ!」という体験型アトラクションに参加したような感じですね。味は‥確かにいたって普通。不味くもないが美味でもない。
ビストロやトラットリアの代替にはならない。その入口にもならないかもしれませんね。原価率も高いのかもしれませんがそれほどでもなさそう。立って食べさせるのも話題作りの一環なのも承知で、やっぱりネタなんですよね。「これがいまどきの一番オモロイネタやでー」という意味で私も高揚感ありましたよ(笑
基本的に一度行けば十分(一度ネタにすれば十分と同意かな)。でも、一度は行っておいてもいいと思うんですよね。行かずに「あんなんイタリアンちゃうわ‥」とdisる層にはなりたくないので。ただ、接客やオペレーションに関してはよくできてるなーと感心することも多かった。他店舗展開を意識した店‥マニュアルは感じますが、マニュアルを演じるのはヒトだなーと。
by ypsilon (2013-09-04 08:35)
最悪の料理でした。
肉は固く・・・
by ゆめ太郎 (2014-05-20 12:50)
ゆめ太郎さん
それは残念でしたね。
(お肉に関してはやわらかいからいいってもんでもないと思いますが。)
by ypsilon (2014-05-20 21:09)