SSブログ

ガストロテカ・ビメンティ@本町 [飲んだの喰ったの]

昨年の東京出張は、マルケージ・ディ・グレシィの生産者来日に伴うテイスティングセミナーの参加→にしの組東京支部の深川まごろくさんでのオフ会的ワイン会でしたね(久々に東京のお客様との宴会、もとい、ワイン会はたのしかったわ)。で、グレシイのセミナーで久々にお会いしたのが内藤和雄ソムリエ。ご存知の通りイタリアワイン界の重鎮ですが、イタリアワインという共通項を持ちますが、方やトップソムリエ、あたしは一介の酒屋‥同じ目標を持ちますが、立場もアプローチも違うのも逆にいい関係を長く続けれている要因かもしれません。

同志であり、トモダチンコでもあります。
そもそも内藤さんとの馴れ初めでもある共通のお客様を囲んで大阪で飲みませんか?という話で盛上り、昨年末に実現しました。定休日の日曜日もセミナー講師他、全国津々浦々お忙しくされていますが、完全プライベートでの来阪です。
会場は、ガストロテカ・ビメンティ。そうスペイン料理店です。モロモロの事情もありますが、プライベートですし、逆にイタリア料理店でない方が良いのでは?という判断もあります。
今回は、内藤さんと共通のお客様が、お客様ストックのワインからセレクトされています。まずは、下記の11本(内、1本はマグナム)です。そのセレクトから参加しておりましたが、一旦帰宅して着替えて会場入り。会場ではすでに内藤さんが抜栓と飲む順番を決めておられました。

この順番にどのような意図、意味があるかな?想像するのも勉強のひとつ。もちろん、テイスティングされての結果ですけれども。
・フリウラーノ・ブリ 2010 ミアーニ
・コッリオ・ビアンコ 2000 ダミアン
・バルバレスコ・ヴァノトゥ・リゼルヴァ 2004 ペリッセロ
・カルヴァリ 2006 ミアーニ
・カルヴァリ 1998 ミアーニ
・ペトローロ 1998 ガラトローナ
・モンテプルチアーノ・ダブルッツォ 1994 ヴァレンティーニ
・セチェンテナーリオ 1985 アンティノリ(マグナム)
・バルバレスコ・リゼルヴァ 1990 ブルーノ・ジャコーザ
・バルバレスコ・リゼルヴァ・サント・ステファノ 1998 ブルーノ・ジャコーザ
・バローロ 1982 バルトロ・マスカレッロ
ビメンティのスタッフにもテイスティングをして頂きましたが、参加したのは7名。ドーピングも手伝って(事前に全員で特殊な薬を服用します←マジです)、ちっとも酔わない神が降臨されました。こうなると、このメンツで予備のワインを勝手に開けるあつかましい役目はあたしの担当となっておりますので(なんか恒例になってないか?)、万が一足らない時に備えて持ち込まれていたワインをあたしが無許可、その場のノリで勝手に開けました(そもそも、7人なのに足らないかも?という発想があったことが奇跡)。
・チンチナート 2001 トリノーロ
・ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ 1997 フリーニ
・カナイオーロ・コロリーノ 2000 BBグラーツ
・バローロ・ペレクリスティーナ 1996 ドメニコ・クレリコ
・バルゼ・ディストリーチェ 2001 イル・タリアート
この予備品に共通のお客様のあたしへの優しさを感じますね。チンチナート、カナイオーロ・コロリーノ、バルゼ・ディストリーチェなんてあたし大好物やんか(他のも旨かったわよ)。

なお、実際にはシルヴィオ・ナルディのBDM マナキアーラ1997年と、銘柄失念なモンテプルチアーノ・ダブルッツォも抜栓しましたが、いずれもブショネでした。
参加した方としか共有できない部分は多々ありますので、おおまかな説明しかしませんが、内藤さんの姿勢は、いつも「いかにお客様においしく飲んでもらうか?」ですね。
どのワインも素晴らしいワインばかりですが、今回はグラスの形状を選ぶこともできませんでしたし(ボルドー型一択)、事前(当日、数時間前)に(内藤さんが)抜栓をしただけです(デキャンタなどもなし)が、味の強弱だけではなく、開くまでの時間も順番に反映されているかもしれません。

限られた環境と条件で、現時点でどのようにすればおいしく飲んで頂けるか?ということを常に考えておられます。
こうなると人為的に操作できるのは?時間と温度ですね。特に温度に関してはビメンティのスタッフに1度単位での操作をお願いされていました(度数を指定されたり、氷水に2分などの時間を指定されることもありました)。そして都度確認のテイスティングも入ります。内藤さんのサービスを受けたことがある方ならわかると思いますが、温度というのはとても大事ですね。ぬるく感じることもなければ、冷たく感じることもない、唇や舌先に馴染む心地よい温度に持ってくのはさすがでした。
そして内藤さんがさらにワインをおいしくする方法。

これは、その現場に居なければ理解するのは無理なんですよね。現場に居てもわからないかもしれない。でもわたしはその方法、知ってますし、使うこともあります。
積み重ねた知識や経験は、すべてそのワインをおいしく飲んでもらうためであり、自己満足のために経験を肥やしているのではないのです。知識や経験は使えてナンボ、そして使うというのは、お客様においしく飲んでもらうこということなんですよね。
内藤さんと飲むといつも色んなことを教えられます。

聞けば教えてくれますが、聞くことはありません。その所作、モロモロすべてに意味や意図があると肝に銘じて見れば自ずと理解できることばかりです。それを再確認するのです。

「汲む」というのも大事なスキルです。


ガストロテカ・ビメンディ
住所:大阪府大阪市西区靭本町1-5-9
電話:06-6479-1506

写真 2017-12-10 19 03 22.jpg

写真 2017-12-10 19 29 18.jpg

写真 2017-12-10 19 48 01.jpg

写真 2017-12-10 20 09 45.jpg

写真 2017-12-10 20 30 22.jpg

写真 2017-12-10 21 13 39.jpg

写真 2017-12-10 21 37 59.jpg

写真 2017-12-10 19 06 44.jpg




ずっ友だよー!

コメント(0) 
共通テーマ:グルメ・料理

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Spumante Extra Brut ..Chardonnay Collezion.. ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。