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Langhe Nebbiolo Martinenga 2016 Marchesi di Gresy [毒味または晩酌]

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Langhe Nebbiolo Martinenga 2016 Marchesi di Gresy
ランゲ・ネッビオーロ・マルティネンガ 2016 マルケージ・ディ・グレシィ

先の東京出張一部始終でも書きましたが、今回の出張はこのマルケージ・ディ・グレシィのテイスティングセミナー参加が主目的でした。

現在の輸入元になってから、このランゲ・ネッビオーロは導入されていなかったんですよね。確かにそのバルバレスコ・マルティネンガや、さらに上級クラスとなるガイウンやカンプ・グロの二種のクリュ・バルバレスコは素晴らしいわけですが、その蔵の力量を計るには、ランゲ・ネッビオーロは最適であり、ランゲ・ネッビオーロがイマイチな生産者が良いバルバレスコや、バローロが造れるとは思えません(語弊あり)。

とはいえ、供されたのは2016年。この時点で樽熟成はされていないのは推して知るべし。しかし、樽熟成至上主義ではありません。樽を使わないからこそネッビオーロの果実味がストレートに、そしてピュアに表現されると前向きです。

グレシィのネッビオーロを計るには決して適したグラス形状ではありませんでしたが、色調、グラスからの香り、味、納得です。

ただし、決して大きな部屋ではなく、そこにスタッフ入れて約30名となると「ニンゲンのニオイ」も充満します。また、そんな狭い部屋で試飲用のボトルが沢山開けられていると、それぞれの「ワインのニオイ」今回ならば、品種はネッビオーロがほとんどですが、ソーヴニョン・ブラン、シャルドネ、バルベーラもありました、そんな様々なワインのニオイがアルコールと一緒に充満している状況、結構過酷なんですよ。

こういうのを差し引くスキルも重要。その場でテイスティングしたものがすべてではありません。ただし、その場で琴線に触れないのであれば、そのワインはそこまでですけどね。

これは、何も閉ざされた空間でのテイスティングセミナーだけではありません。ウオークアラウンド式の試飲会も同じです。会場、部屋にニオイがある場合も少なくありません。そもそも、そのグラス、ニオイが付いてないかぐらい確認しましょう。

脱線しました。

試飲会やセミナーで即決する場合もあり、後から毒味をし直さない場合もありますが、今回は希望販売価格もあり、価格交渉の間に毒味をさせて頂きました。

セミナー会場で飲むよりも数倍おいしく感じましたね。グラスはとても大事だと実感。このワインにはぜひブルゴーニュ型のグラスで楽しんで欲しいですね。三日かけての毒味でしたが、終始香味は開きっぱなしです。

赤い果実の香味を中心にローズヒップティーなどの香りも複雑。甘味と旨味も適度で、優し過ぎず、酸味と渋味もビシっと構成感があってほんとおいしい。抜栓直後の一杯目から、三日目の最後の一杯まで終始おいしい。もちろん、時間経過でのまとまりもありますが、どんどん深みも増し、より複雑に感じられ、余韻も長くなる。

ステン仕上げは大正解。こんなにもピュアなネッビオーロの果実味を楽しめるワインもなかなかない。正直、通常特価の3,880円税込でも十分のコスパですが、希望販売価格である3,500円斬りました、この上ないネッビオーロ、お楽しみ下さい。


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