エトナのワインを飲みましょう [毒味または晩酌]
評判がいいです。かつてのボルゲリのように、エトナも進出ラッシュかもしれません。しかし、このテッレ・ネレ(マルク・デ・グラツィア)や、パッソピッシャーロ(アンドレア・フランケッティ)は今日のエトナワインの評価の立役者でもありますが、同時に彼等も進出してきた者でもあります。その類い稀なる高い標高の畑で、これまでもうん十年の樹齢を誇るネレッロ・マスカレーゼが栽培され続けてきたはず。その優位性に気付いていながらも表現が下手だったのか?それとも進出してきた者が気付き、それを表現することに成功したのか。彼等が進出するまでは、今ほどの評価されてこなかったわけです。それまでネレッロ・マスカレーゼをピノ・ノワールに声を大にして例えていたかどうかも怪しい。ピノ・ノワールだなんておこがましい。ただの薄いワインですよ。そんな感じだったのかもしれません(語弊あり)。安定していますね。あまりビンテージによる出来不出来を感じないのも、類い稀なる立地条件がそうさせるのでしょうか。エトナにとって脅威は、雨や気温ではなく、噴火だけなのかもしれませんね。テッレ・ネレのスタンダードなエトナ・ロッソはとてもいいワインです。ネレッロ・マスカレーゼの特徴がとてもよく出ているし、わかりやすい。価格も真っ当で売れてる理由は明白ですね。
タグ:イタリアワイン
2015-05-20 10:09
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