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Il Sodaccio 1990 Montevertine [毒味または晩酌]

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Il Sodaccio 1990 Montevertine
イル・ソダッチオ 1990 モンテヴェルティーネ
 
幸運にもモンテヴェルティーネの1990年は、あのアントニオ・ガッローニが去る間際(間際でもないけどな)に100点を付けた Le Pergole Torte Riserva 1990 の経験があるのみ。
 
今の相場だと市場価格約10万円。弊社が2007年末だったか2008年初頭に販売した際の販売価格は48,000円ですから‥倍になってしまいましたね。同じくWA100点のSassicaia 1985 は20万円前後という為替相場に影響されない高値安定がもう何年も続いていると思うと…安い?(生産本数が価格に作用するとすれば、圧倒的にモンテヴェルティーネの方が少ないのでサッシカイアよりも高くなってもおかしくはないんですけどね)
 
Le Pergole Torteはクリュの名前。このIl Sodaccioもクリュの名前。前者はサンジョヴェーゼ100%ですが、こちらは少量のカナイオーロがブレンドされています。1990年は所有していたものの、なかなか開ける機会がなかったのですが‥
 
気が付けばナイフでキャップシールを外していました(あははは)。 
 
色調はMontevertineらしい決して濃い色調ではありません。溶け込んだ熟成香、セミドライのスミレ、サクランボと完熟のフランボワーズのような果実味。キレイなミディアムでほどよい厚みですが、四次元への深みは計り知れず。豊富で質の高い酸はもちろんジューシー。継ぎ目無く高い密度‥。
 
一杯目よりも二杯目。
 
抜栓して一杯目を注ぐという行為で一気にワインは空気に触れる。15分〜20分の時間を経て二杯目を注いだグラスの中味が一杯目よりも‥空気との接触時間だけじゃない何か‥面白いですね。
 
基本的にデキャンタは好みではない。しかし、澱を除くのを兼ねて‥いきなり二杯目のあの感じに持ってもっていくにはデキャンタの必要性も理解しているつもり。ただし、私なら何か他のワインの空瓶(もちろん洗浄してね)があればそれでいい(このような古酒の場合)。一杯目を注いだつもりで他のボトルに移し替える‥それだけでいいはず…必要最低限。ただ、それだけでいいはずでもない(どないやねん)。グラスに注いで初めて、そこから‥ですからね。 
 
実は抜栓時にコルクを折っている(あかんやん)。
 
代わりにヴィノロック(ガラス栓)で一晩過ごして頂いた(まさか空気は抜かない)。
 
ガラス栓が外れてました(あかんやん)。 
 
二日目もグラスはヴィノムのキャンティ型。熟成香が抜けるんですよね…もちろん、さらに熟成香が出るワインもある。その差ってなんなんだろう。このワインは甘味ある果実香、口当たりにぬるんとした(いい意味ですよ)粘度も感じる。
 
旨いなあ‥しみじみ旨い。 

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