2011年の生野DOCGは最後の最後の台風と、途中のオバハンに2房ペチられた以外は順調そのもの‥質は別として量としては豊作で数年振りの素晴らしいビンテージとなりました。しかし、豊作ながら葡萄房の熟度は房ごとに違い、台風が過ぎ去るのを待ち、好天が数日続いたタイミングでの収穫となりましたが、一部の房はすっかり果汁も残らないカラカラの状態になってしまった房も散見されました。とはいえ、店先でペチったオバハンを怒鳴りつけたのがよかったのか、それ以降は盗難に合う事もなく‥で、無事収穫を迎えることができました。  

 
IKUNO D.O.C.G 
 
生野DOCGは、大阪府生野区にある中川西2-12-4の株式会社ニシノ酒店の実店舗北東角に位置する単一クリュです。 その樹齢は10年を超え、ホームセンターコーナンの園芸用土壌は長らく足されておらず、石灰なども撒いていない痩せた土質。化学肥料は与えず、有機肥料的な何かは、たまに犬がおしっこをしている程度となります。世界的にも珍しい鉢植えされたメルロとサンジョベーゼが栽培され、優良年のみ醸造されます。
 
 
 
 
その収穫はもちろん手摘み。葡萄房を壊さないために小さな容器で行われます。
 
  
 
 
 
醸造は、隣接する株式会社ニシノ酒店の中のマイクロワイナリーで行われます。 
 
選定ハサミ、圧搾用マッシャーの右は、ステンレス製の取っ手付き手動ロータリーファーメンター。
 
 
 
 
 
もちろん選果も手作業で丁寧に行います。
 
選果前の重量は1.1kgでした。
 
 
 
 
葡萄粒に混じり蟻が這いますが気にしない、気にしない。
 
 
 
 
 
選果後の重量は1kgでした。
 
 
 
 
 
 圧搾用マッシャーでソフトプレス
無論、蟻たちには蟻柱となって頂きます。 
 
 
 
 
 
この状態で約15度に温度管理されたセラー内でマセラシオンが施されます。
 
 
 あとは、無事カビ蓋ができるのを待つばかり(キリッ

 

 

 

 世界中からお祝いのメッセージを頂いております。(順次ご紹介予定)