ということで‥ランチも終了し、ひとり京都に向います。なぜなら、イタリア出張から帰国されたお客様が、アルバで白トリュフを仕入れてこられまして、それを皆さんで食べよう!という夢の様な企画に参加させて頂く事になっていたからなんですね。食べた事がないわけではありませんが、高いですからねぇ‥飾り程度に削られたものしか‥となりますと、ほぼ初体験に近いかもしれません。総勢5名ながら、かのK6の西田氏も参加されており、ちょっとドキドキ。

なお、せっかくの素晴らしい機会にカメラを持ち込んだにも関わらず‥ISO感度を12800に固定してしまっていた‥という不始末で、ザラつきのある画像になってしまいました‥(←あかんやん)。カメラは(も!)まだまだ精進ですね。

ご無理を言いまして、白トリュフとワインを持ち込ませて頂きましたのはこちら。


ボッカ・デル・ヴィーノ
住所:京都府京都市中京区室町通四条上ル菊水鉾町569
電話:075-211-7053



まずは、本日のメイン食材となる‥アルバ産の白トリュフを見て頂きましょう!




アルバ産白トリュフ/ニシュラン★
ほーら!300gはありませんが、250gはあるであろう‥握り拳のような大きさ。4.5cmのコルクの比較しても、この白トリュフがいかにデカイかおわかり頂けるかと思います。その香りは強烈に強く、磁力が放たれるように‥ジーンと音がするかのように‥素晴らしい香りにうっとり。




パンの盛り合せ。
パンが旨い店は、旨い店です‥うん、旨い。




カキのオーブン焼き。ヴェルモット酒風味のソース。
ドライではなく、スィートなヴェルモットと、マヨネーズを使ったソース。
牡蠣の生臭味が取れるんですね。




バルベーラでマリネした蝦夷鹿のロースの低温調理、ポルチーニと卵。
蝦夷鹿よりも、白トリュフのためのポルチーニと卵がメインかも?




はい、ここから白トリュフ祭ですよー!
(ソムリエ池ちゃんが毛深いのは気にしないで下さい)




ポルチーニと白トリュフ‥しかも卵って‥どんだけ贅沢なんだ。




ということで‥トローリ。




1ヶ月熟成の北里は八雲牛のロースのタルタルと、フォアグラテリーヌと美山柿。
いやぁ赤身のお肉が旨いですね。奥のバゲットのとなりにフォアグラのテリーヌ
と美山柿‥その柿が完熟トロットロなんですよ。




もちろん白トリュフ祭ですよー!
(ソムリエ池ちゃんが毛深いのは気にしないで下さい)




赤身のお肉に白トリュフの香りが猛烈に‥ため息しか出ません。




タヤリン フレッシュバターと卵のソース。
白トリュフと言えば‥タヤリンですね。




もちろん白トリュフ祭ですよー!




確実に合う!




アニョロッティ 鴨のラグーソース。
蝦夷鹿に赤身肉と来て‥鴨まで来ますか!




もちろん白トリュフ祭ですよー!
(ソムリエ池ちゃんが毛深いのは気にしないで下さい)




いやーこのパスタ旨かったなぁ。




メインの登場でーす!
ウリボウのモモ肉。ウリボウですので、それほど大きくありません。




うりぼう モモ肉のロースト、バラ肉の煮込み、脳みそのフリット。/ニシュラン★

実は、土曜日にウリボウが入荷したとの知らせを聞いてましたので、もちウリボウをお願いしておりました。
モモ肉のローストはしっとりしながらも、しっかりとした肉質で文句なし!バラ肉の煮込みも旨かったなぁ。
脳みそのフリットは、まるで白子‥獣臭さはなく‥初めて食べましたが‥病み付きになるかもしれません。もちろん、白トリュフを擦りましたが‥もう写真撮るの忘れる程旨かったです!




別腹。
エスプレッソに、グラッパ入れまくって至福。



お土産‥
残った白トリュフ‥頂いちゃいました!


では、飲んだワインはこちら‥。




久々にマイオリーニのエレクト2001を飲みましたが、さらにガスがきめ細やかに溶け込んでいて、とても美味でした。まだ老ねた香りはなく、素晴らしい状態。これは、年末の勝負スプマンテにぜひ!




マッテオのアルネイス‥しかも2009年‥やっぱり美味ですね。




Dut'Un 2004 Vie di Romans
ドットゥン 2004 ヴィエ・ディ・ロマンス
抜栓直後は、まだシャルドネとソーヴィニョンが融合していない状態。2006年の樽シャルドネがトロットロしてきたことを思うと、ドゥトゥンの2004年はまだ若々しさがありますね。時間経過とともに良くなってきますが、現状はHOLDです。




Nebbiolo d'Alba 1986 Ravino
ネッビオーロ・ダルバ 1986 ラヴィーノ
ここから、年代の若い順番に(それでも86年ですが)飲み進めて行きますが、一番‥熟成を感じたのは、一番若いボトル‥やはり、ネッビオーロ・ダルバだからかな。シェリーのような香り。ピークを過ぎてもなお旨いからネッビオーロって偉大だな。




透き通るガーネット。素晴らしいバルバレスコの古酒。今飲んで旨いですね。もちろん、さらなる熟成も可能ですよ。



その85年の村名よりも3年古いが、そこは単一クリュ、しかもリゼルヴァということか‥。村名85年よりも若く感じるタンニン‥今飲めますが、もう5年熟成させてみたい。ボルドー型グラスでサーブしてくれた池ちゃんソムリエに感謝。




Barbaresco 1966 Gaja
バルバレスコ 1966 ガヤ
抜栓仕立ては、やや酸味が立つニュアンスがあったのですが、飲み始めたのは、抜栓後3〜4時間というところか。口に中でのネッビオーロの存在感がケタ違い。老ねたニュアンスはまったくなく、GAJAがGAJAであることを再確認できました。決して恵まれたビンテージではありませんが、GAJAの底力を垣間みました。今飲んでも旨いが、まだ熟成可能。どんだけ凄いんだよ‥GAJAって。





Barolo 1961 Marchesi di Barolo
バローロ 1961 マルケージ・ディ・バローロ
61年ですよ‥収穫してから約50年で、口に入れていい食品‥飲料が他にありますか?と言わんばかりの、若さも感じる。まだまだ色も濃く、密度を感じる酒質。素晴らしいの一言。今飲んでも旨いが、まだまだ熟成可能。61年‥素晴らしいビンテージでしたもんね。




とにかく、いずれの古酒も状態バッチリ‥文句の付けようがありませんでした。それを白トリュフと合わせて飲んだのですから‥こんな経験は二度とできないかもしれません。

ありがとうございました!