実店舗にあった最後の1本です。

長らく弊社の最低価格なド定番ワインとして頑張ってくれておりましたが、その青色と、羅針盤みたいなマークから、誰が呼んだか「パチカイア」と異名を持つワインでした。

初めて扱ったのは2000年代の、何年かは覚えていませんが、長らく1,000円税込ポッキリで販売。
その後、この2013年からか、その前の2010年の途中からか、1,280円税込になったり、最後は1,380円税込でしたね。

いずれにせよ、弊社の最低価格な赤ワインで長らくお客様に可愛がっていただいた銘柄です。

この手のワインは現行ビンテージが2018年でも不思議ではない銘柄ですが、輸入元である飯田さんらしい、日本市場は遅れまくりという絶好のワインでもありました。

あたしも長らく飲んでませんでしたが、最後の1本をいただきます。

澱もなければ、老ねもない。ましてや熟成香すらないという健全な(語弊あり)サンジョヴェーゼ100%らしいワイン。思ったよりも軽やかに感じるのは、それこそが熟成の証かもしれませんが、酸味も渋味も、角が立つわけでもなく、平均的な(ここ大事)ミディアムであるからこそ、気兼ねなく飲めるワインだったわけです。

相変わらず低価格帯のワインのセレクトは困難を喫しますが、できれば、「極々普通の、価格にふさわしい、無理のないワイン」を選びたいなあと思います。

このワインのようにね。