Tignanello 2015 Antinori
ティニャネッロ 2015 アンティノリ

あたしがイタ専になるキッカケは、スーパートスカーナでしたからね。ボルドーやカリフォルニアが中心だった頃、センセーショナルで、その「新しさ」に憧れたものです。ブルータスやワイナートのイタリアワイン特集を喰いいるように読んでた時代でもあります。

いまやそのコンセプト自体に目新しさはなく、使い古されてしまったようにも思いますが、いまなお色褪せない秘密は‥久々に現行ビンテージを飲んでハッと気づかされました。

何も変わってないんですよ。

国際品種主体のスーパートスカーナではないが、サンジョヴェーゼ単体のスーパートスカーナでもありません。サンジョヴェーゼ80%+国際品種という後にキャンティ・クラッシコでさえ真似をするようになったリチェッタ。

昨今のスーパートスカーナは、若いうちから飲みやす過ぎるんじゃないの?と思わせる、頑なな一面も持ち合わせ、そこに熟成ポテンシャルを感じ、すでに、熟成が約束されている歴史をも持つ、スーパートスカーナの古典。

それなりの生産本数があるからこその安定も嬉しい。毎年扱うとも限らないし、毎年買えともいいません。そう、生産本数も多いので、比較的古酒も入手しやすいんですよね。でも、この2015年は、久々に買ってください。久々に飲んでみるといいですよ。

年末は、セラーからティニャネッロの古酒を引っ張り出そうかな?