Grosseto県はCapalbio地区、いわゆるMaremmaの新進気鋭の生産者がこのMonteverro(モンテヴェッロ)。Veronelli誌に初めて紹介されたのが2012年度版で、初登場にしてTinata Toscana Rosso 2008が96点(G.B.)の評価のみならずSoleに選出されました。
 

Monteverro Chardonnay Toscana IGT
 
Monteverro Tinata Toscana Rosso  IGT

Monteverro Toscana Rosso IGT

Terra di Monteverro Toscana Rosso IGT
 

シャルドネは2008年は初登場マークで92点(G.B.)。Tinataは、シラーとグルナッシュからなるワインで、その2008年は前述の通り96点(G.B.)しかもSoleを獲得している。この蔵のフラッグシップと呼ぶべきは、その名もMonteverroで、カベルネソーヴィニョン、カベルネフラン、メルロ、プチヴェルドからなり、2008年は95点(D.T.)の評価。いずれも最新の2009年産のものは、2013年度版のVeronelliでスーペルトレステッレを獲得している(ポイントまだわからない)。最後のTerra di Monteverroは、Monteverroのセカンドとなるようで、2008年は92点(D.T.)を獲得している。

2003年にMonteverroを興した当主はドイツ人のGeorg Weber(ゲオルグ・ウェバー)氏で、まだまだ若い。エノロゴにはMatthiu Taunay氏、そしてコンサルタントには、Michel  Rollandが就いており、国際品種‥いやフランス品種からなる構成もははーんと納得だ。

所有する葡萄園は21haとのことだが、現在稼働しているのは10ha程度のようだ。Monteverroで10000本、そのセカンドのTerra di Monteverroで23000本の生産本数で、Titanaは8000本、Chardonnayは2500本とまだまだ規模は小さい。動画をご覧の通り、畑は密植も高そうだし手入れも行き届いている。選果は粒単位ですか‥。醸造設備も清潔でクリーン、整然とバリックが並ぶ樽熟成庫を見ても、金がかかっているな‥と。
 
 
 
(またもやガッポガッポ儲けるロランおじさん) 
 

当主のGeorg Weber氏が、元々は何を生業にしていた人物かは不明で、なぜトスカーナでワイン生産を始めたのかはわかりませんが、まだまだスーパートスカーナ市場に参入する投資が続いているようですね。すでにボルゲリは開発する余地もなくなったのか、スヴェレートも越え、さらに南が開拓の標的になっているのかもしれません。もちろん、この地区ならば、きっとサンジョヴェーゼを栽培するよりは、それらの国際品種の方が成果も出るのかもしれませんね。

まだ日本市場では輸入元も付いていないようですが、かなりブランディングにも投資されているようですし、今後ボルゲリのオルネッライア他、ボルドーブレンドのスーパートスカーナ達と肩を並べる銘柄になるかもしれませんね。
 
 
 
 (えーっと新世界のワインですか?)